手根管症候群と言われ手術を勧められたが・・・
最近実際来られた方
病院にお勤めのベテラン看護師さん
「ずいぶん前から左手の指先がしびれるんです・・・」
病院の先生からは、手根管症候群だから、手術しましょう!
30分くらいでおわりますよ! と言われたそうです
「じゃ、やろうかな~。」って考えてたみたいなんですが、
でも、手術後しばらく不便だしな~・・・
って悩んでいたところ、当院の常連様からのご紹介で
来院されました。
症状は、特に気になるのが、左手の人差し指と中指のしびれ。
しかも先端のみ。
手首は、動きがやや硬め。
首・肩・背中は硬くバリバリ系
親指は、どうですか?・・・「なんとなくしびれるような。。。」
薬指は、症状なし・・・
う~ん、なんか微妙だな~って違和感を感じました
自分は、いつも患者さんの訴えを一番に尊重して施術をしています
(病院の診断名は、ひとまず参考にさせて頂き)
まず
・・・手根管症候群とは・・・
●原因
更年期や出産後のホルモンバランスの関連や
腱鞘炎や手首を酷使した方、
ケガや骨折などで手首痛めたり手術を経験
された方など・・・
ほかには、透析などをされている方にも現れるそうです
●症状
手首の手のひら側にある正中神経が手根管というトンネル内で圧迫された状態です。
それに手首の関節に対する過労、こわばりやわずかなズレ、が加わって手根管症候群は生じます。
その正中神経の支配下である、親指の半分、人差し指(全部)、中指(全部)、薬指の半分
がしびれる
と言うのが症状です
手根管症候群は、手首の使いすぎの他に
女性のホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみが原因という説も一般的。
手根管の内圧が上がり、圧迫に弱い正中神経が症状を出すと考えられています。
使いすぎの腱鞘炎やケガによるむくみなども同様に正中神経が圧迫されて
手根管症候群を発症します。
一応、コレが手根管症候群の一般的な定義になっています
ただ、先端のしびれですと、ほかにも可能性のある場所がいくつかあります
手の先端の方から。。。。各指の関節、ばね指などの腱鞘、手根管、肘の関節、脇の下、
鎖骨の胸郭出口、頸椎、そしてその全域の筋肉硬直による血管・神経のの圧迫など・・・
たくさんあります。
それは、実際関節を動かしてみたり筋肉の固さや、圧痛をチェックし本人の訴え
に耳を傾けるのが一番わかります
実際、末梢の方から全部チェックし調整していきました
やはり診断名である手根管は入念に、その他関連部位も
しかし最終的に意外な場所でスッとしびれが一瞬にして消えてしましました
手根管ではなかったのです。
カラダって正直な面もあるんですね~!
本人も大変喜んでお帰りになりました。次のご予約の際にも同様に
施術をし、しびれが完全に消えていくようでしたら、手術は回避
出来そうです。
今後が楽しみです。
今回の教訓
病院は、高度な医療を受けるため、また先進的な検査を受ける為の非常に大切な機関です
そしてその検査で、原因を消去していく、という考え方もいいです
ただ、今回の例や(過去に椎間板ヘルニヤの手術を回避出来たことも)あり
最近のコメント