こんにちは
毎日暑い日々が続きますね~
北九州での、記録的な大雨による集中豪雨からの
多大な被害に、ご冥福とお悔やみを申し上げます。
今回も臨床で感じた事をお話しいたします
「おしりの痛み」梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)のこと
聞き慣れない言葉ですよね
簡単に言うとおしりの奥の筋肉。
意外にも病院では、判断しにくい症状。
整体院での実務を14年ほど経験してきた中で
「おしりが痛い、脚がしびれるんです。」・・・という方は多くいらっしゃいます
中には、病院でレントゲンを撮り
「骨には、異常ありませんね。」
と言われ、薬・湿布では痛みは取れないし、
中にはヘルニヤとか座骨神経痛
と診断され、半ばショックを受けられるかたも居るようです
確かに病院では、診断方法がレントゲン・MRIなどですので
触診は、ほとんどなく筋肉・関節などの異常は把握出来ませんよね
保険をきかすため何かしらの病名はつくのでしょうが
患者さんとしては、不可解な気持ちやヘルニヤという
「言葉」に絶望感を感じる方もいらっしゃるようです
※ヘルニヤ=一生治らないという図式が皆さんの常識にの中にあるようです
・・・実際はそうではありません
※痛みのある方は、少なからず気持ちがめいっていたり感情的になっているものです
ささいな言葉で傷つきやすくもありますね
梨状筋症候群の症状は
腰痛・おしりの痛み、脚のしびれなど症状がヘルニヤ・座骨神経痛によく似ている。
●1番多いのは、おしりのえくぼの辺りを中心としておしり全体が痛む
●太ももの裏、ふくらはぎ、足先まで痛みしびれが起こる。
●座っていると悪化することが多い。
●腰を前屈させると、足の痛み・しびれが強くなることがある。
●痛み・しびれのほかに、脚にだるさがある。
●片脚だけが、冷えたり、むくんだり、つったりする
などなど・・・
梨状筋症候群と座骨神経の位置関係
上の解剖学の図で、黄色く表示されているのが梨状筋という筋肉です
※大臀筋・小殿筋をはがした状態の図です
その下にパソコンのマウスのポイントが刺している黄色い縦の線が「座骨神経」。
一目瞭然ですね、この筋肉が座骨神経を圧迫します
※通常では圧迫しませんが、骨盤や股関節のゆがみなどで梨状筋の位置が変わったり
筋肉が硬さを増したり、肥大したりし圧迫の原因となります
位置はおしりのえくぼの辺り。 股関節と腸骨に付着する筋肉です
どうしたら、梨状筋症候群になりやすいのか?
●骨盤・股関節のゆがみ
●デスクやクルマの運転など、、、座り方の偏り
●立ちっぱなしや、やや前傾の仕事の方
●重心のかけ方に偏りのあるかた
●股関節の先天的な亜脱臼・後天的な亜脱臼
●過去に手術などの経験のある方
●座骨神経の通り方のちがい
ここからは余談、専門的なはなし。
座骨神経の通り方の違いについて
坐骨神経が骨盤から下肢に至る経路は4タイプに分類されます。
※以下の前という表現は、解剖学図を後ろ(おしり側)から見ているからです
1. 全ての坐骨神経が梨状筋の前を通る(85%)
2. 総腓骨神経が梨状筋を貫通し、脛骨神経が梨状筋の前を通る(10%)
3. 総腓骨神経が梨状筋の後を通り、脛骨神経が梨状筋の前を通る(3%)
4. 坐骨神経が神経幹として梨状筋を貫通する(1%)
大事な事は、画像で異常が無い場合、症状の本当の原因をみつけ施術すること
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